無農薬煎茶「朝宮の里」(かたぎ古香園)100g

648円(内税)

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完全無農薬の煎茶です。


滋賀でお茶づくりを続ける、かたぎ古香園の片木明さんは、「信念の人」です。
野菜や果物なら洗うこともできますが、茶葉はそれができません。
にも関わらず、普通の茶葉栽培には、農薬を大量に使用します。
片木さんが、かなり古い時代から無農薬栽培をされていますが、当初はなかなか理解されず、周囲の圧力も強かったとお聞きします。
それに屈することなく、自らの信念で良いお茶づくりを続けてこられた片木さんの熱いお話を聞くと、感銘を受けます。



滋賀の朝宮は、古い時代からお茶の名産地として知られていました。
以下、かたぎ古香園さんのウェブサイトからの抜粋です。

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古くから私たち日本人の暮らしの中に息づき、親しまれてきたお茶。しかしこのお茶も生活の合理化や多様化、それに対応した近代農法の進展の中で、本質の忘れられたものになりつつあるのではないでしょうか。
少しでも早く見かけの良いお茶をつくろう、少しでも生産性を上げようとして農薬や化学肥料を大量に使う─── それが近代農法というものの一つの姿でした。
昭和50年より行っている当園の完全無農薬の栽培は、そうした現状に対する反省と危機感から始まったものです。
より安全で、よりおいしいお茶をつくるため、先人が築き伝えた自然な栽培に回帰し、何よりも自分自身が本当に納得できるお茶をつくる───今後も、そうした姿勢を茶づくりの信条として行きます。

日々の暮らしに欠かせないお茶をより安全に、よりおいしく----そうした願いのもとに進める当園の茶栽培は、二月、新茶の季節に向けて、茶樹の成育を促すために油カスを施すことから始まります。
以後、ごまカスや魚カスといった有機肥料の施肥を年に数回行うほか、すべての摘採が終わった後には畝間の土を掘りおこしていく深耕、その後には刈りとった笹や茅などを樹の根元に敷きつめていく敷草と、手間と時間を掛けた作業を順次実施。
良く肥えた地味が維持できる、茶樹に抵抗力がつき強くなる、害虫を駆除する天敵(クモ類・カマキリ・蜂など)を増やすといった効用のもと、人と自然の力によって安全性と、同時に香り高い味わいをもつお茶を育てあげています。

近江・朝宮の起源は、今から約一二〇〇年の昔、八〇五年(延暦二四年)に僧・最澄(伝教大師)が留学先の中国より茶の種子を持ち帰り、滋賀の『比叡山麓』および『朝宮の宮尻の地』に植えたことに発すると言われています。
これは現在の『宇治茶』『静岡茶』などの発祥とされている、僧・栄西が中国から茶の種子を持ち帰った時代より約四〇〇年も以前に遡るものです。
最古の茶園歴史を有する産地として、めぐまれた気候・風土のもとで比類なき香味をもつ『朝宮茶』の伝統を育てており、歴代の天皇にも献上されるなど、その茶味は広く茶の通人に愛好されています。